図鑑2 栖本町の名所

栖本町に点在する史跡のうち、キャラクター風のものをピックアップ




地蔵

 栖本町にはたくさんの歴史ある史跡があるが、そういった史跡の周りを固めるように建っているのがこの「地蔵」。さながら地蔵の通勤ラッシュのようなその光景は、初めて見た人を驚かせる。
 数が多いだけでなく、中には「大河内六地蔵」「馬場の四面地蔵塔」のように個性的な地蔵も見られる。

(右イラストは、どんたの家の近くに住む「お地蔵のおばあちゃん」)


仁王さん

 栖本町のお寺「円性寺」を守る、高さ2.5mの本格的金剛力士像。本来は門の左右に計2体の力士像を配置することになっているが、円性寺の力士像は口を大きく開けた「阿形」の一体のみ。
 地元民からは「仁王さん」の愛称で親しまれている。

(右イラストは仁王さんをキャラクター化した「仁王おじさん」)


カッパ像

 栖本町河内川沿いの道路のいたるところに設置されている、計数十体のカッパ像。河童の伝承が豊富な同町が町の個性作りのために実地した試みで、この道路は「かっぱ街道」と呼ばれている。
 かっぱ街道のカッパ像は、寝転んだりあくびをしたりと、愛嬌のあるものが多い。

(右イラストは気ままにくつろぐカッパ像たち)


本家のカッパ像

 かっぱ街道の最果てには、ひときわ大きな河童の像が鎮座している。これは河童伝承のおおもととなっている場所に建てられているもので、他のカッパ像たちとは建てられた時期も違えば(こちらの方が古い)雰囲気も違う。
 愛嬌のあるほかのカッパ像とは違い、こちらのカッパ像は片膝をついて、カエルのような顔をきりりと引き締め空を仰いでいる。



(右イラストは本家のカッパ像をモチーフにした「洪水丸のご先祖様の像」)
 


小ヶ倉観音磨崖碑

 天草で最も高い山「倉岳」のふもとに建つお堂で、石碑の古さを示す「石碑年号」は1487年と、五百年以上の堂々たる歴史を持つ史跡。

 またこのお堂には、実体のある観音像などが祭られているわけではなく、石に刻まれた三種類の「梵字」がご神体となっているというのも面白い点である。



(右イラストは磨崖碑の梵字を擬人化した「観音さま」)



油すまし
どんの
 栖本町河内地区にある史跡。三体の顔のない地蔵からなる。「妖怪の墓」という、とにかく前代未聞の代物である。
 話題になったのは最近だが、歴史は少なくとも数十年はあり、かつては地元民から「すべり道の地蔵様」と呼ばれ、遅くまで遊んでいると現れて怖がらせるという、子供たちに対する戒めの妖怪として扱われていたようである(実際に奇妙な体験をした人も、何人かいるらしいが・・・)。
 
 五十年ほど前、町道の拡幅工事で山中に追いやられたところを、ひょんなことから21世紀に入って掘り出され、また人々の目に触れ始めた。油すましの活躍が再び始まる。




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