其の一 河童が通る道



第一の不思議ポイントは、栖本町を縦断する河内川沿いの通り。この道路は地元の人たちの間で

「かっぱ街道」

と呼ばれている。さて、それはなぜだろう?






この通りを実際に見てみると、答えは一目でわかる。街道の初めから終わりまで、計数十体ものカッパ像で埋め尽くされているのだ。だから「かっぱ街道」。河童伝説が数多く残っている栖本町ならではの名所であるといえる。


それでは、実際にどのような河童像がお出迎えしてくれるのか少し見てみることにしよう。



ダンシング河童



のどかな栖本町の自然の中で、気ままに踊っている河童像。ふにゃふにゃした体つきと表情が、栖本町の河童の温和な性質を象徴している。



河童の大家族


街道の中でもひときわ目立つ河童の大群。中央のテーブルの上で逆立ちしている末っ子を笑って見守る兄弟や親たち。その温かみのある光景は、人間の家庭と比べてもなんら変わらない。とくに、この写真ではわからないが、手前右の一番巨大な河童(やはりお父さんなのだろう)が正面から見るとそれはもう見なければ損という程ものすごい表情をしている。これは口ではとても言い表せないのでぜひ現地に行って実際に見て欲しいところだ。いやはや、正面から写真を撮らなかったのが本当に残念である。
・・・ちなみに「すごい」と思うかどうかはもちろん人それぞれなので、くれぐれもご了承ください。


伝説の河童


かっぱ街道の終点に静かに佇む河童。明らかに他のカッパ像とは雰囲気が違う。
栖本町に数多く残る河童民話の中には、複数の話にまたがって登場する、有名人ならぬ「有名河童」がいる。街道のほかのカッパ像たちが、単なる「河童」であるのに対し、そんな有名河童のうちの一匹を石像にしたのがコイツなのである。この像の足元には有名河童にまつわる民話が刻まれた碑文もある。
顔はよく見ると、頭に皿を乗せたカエルそのものなのだが、現地に来て直に見るとカッコよく見えることうけおいだ(何しろ他のカッパ像が間抜けすぎるから)。ぜひ、いにしえの河童伝説を肌で感じ取ってください。




他にもランドセルを背負った「学業河童」、赤ちゃんを抱いた「子育て河童」等などバリエーション抜群。
なお、最後に最重要事項だが、街道の河童は上の写真のようにほぼ全員油断しきっているので、その気になれば捕獲も夢ではないかもしれない。やる気のある人はアミと虫かごを持っていこう。




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