かつて、天草に訪れた危機――― 平和だった天草の妖怪たちの様子が、ある日を境に変わった。 突然狂ったように暴れ始め、妖術を駆使して互いに争い、傷つけあう。 妖怪たちの争いは日に日に激しさを増し、 やがて彼らは里に下り、家畜や建物、そして人間をも襲うようになった。 暴れる妖怪たちの目は、もはや平和に暮らしていた頃の目ではなく、 どうにか正気を保った妖怪が説得にあたっても 話を聞き入れず、逆に襲い掛かってくるほどだった。 何もかもが絶望的に思われた、その時――― すもと町で立ち上がった者たちがいた。 大将は齢350歳の老油すまし、油左衛門 副大将は身の丈七尺八寸の大河童、濁流坊 彼らこそがのちに伝説となる天草妖怪の乱に勝利し、 天草の平和を守った勇者たちである―――
初めて聞く話でしたが、どんたはおじいちゃんの後についていってみることにしました。 「これが、ご先祖様のお墓じゃ」 「うわぁ・・・・・・!」 そこにどんたが見たものは、月明かりに照らされた三体の顔のないお地蔵さんでした。 そのとき 「どんたよ・・・」 次へ |
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